2013年5月20日月曜日

巨大地震は必ず起こる!~9世紀と現在の類似性



みなさんは、「貞観(じょうがん)地震」という大地震をご存知だろうか?


9世紀の平安時代前期の貞観11年(869年)526日に、日本の陸奥国東方沖(日本海溝付近)の海底を震源域として発生したとされる巨大地震で、地震の規模は少なくともマグニチュード8.3以上であったとされる。


2011年に起きた東日本大震災と、その震源地や地震の規模、被害などに共通点が多いことから、<3・11>後は、1000年に一回の地震の再来と騒がれた地震だ。


実は、多くの研究者が、この貞観地震だけではなく、9世紀の地震の起き方が、現在に非常に似ていると指摘する。


独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)活断層・地震研究センター客員研究員の寒川旭氏もそんな研究者のひとりだ。


寒川氏は私の地震取材のいわば「師」ともいえる人で、これまでにいろいろと教えをいただいてきた。寒川氏は、地質と考古学の両面から、地震の発生時期などを研究する「地震考古学」の第一人者でもある。


その寒川氏が「9世紀と現在の地震の発生の仕方に類似性がある」と警告を続けている。


その類似性について、以下のように説明する。


1964年の新潟地震発生以降、東日本の各地で地震が続いた。奥尻島から能登半島まで、長野県や伊豆半島も激しく揺れた。そして、2011年、太平洋海底のプレート境界から、M9.0の巨大地震が発生して東日本大震災を引き起こした」


「このように、“東日本の各地で内陸地震が続いていてから太平洋沖で巨大地震が発生した”という流れは9世紀初頭から貞観地震にいたる道筋と似ている」


ここで、西日本に目を向ける。


「1995年の兵庫県南部地震を皮切りに、鳥取西部地震、福岡県西方沖地震などが発生している。これもまた、9世紀の中ごろに播磨や出雲で内陸地震が起きたことを思い出させる」


ここまでが9世紀と現在の類似性を裏付ける理由だが、ここからが、地震考古学者ゆえんの、興味ある予測をする。


もし、仮に東日本大震災の起きた「2011年」を貞観地震の起きた「869年」に置き換えて、9世紀の地震活動と比較したならば、今後、未来の地震はどうなるかを占っている。


貞観地震の9年後にあたる879年には、相模国周辺で大地震が起きた。これは広い意味で「首都圏直下地震」に相当するものだ。


そして、次に起きるのが南海地震。9世紀では、貞観地震から18年後の887年。


こうみると、東日本大震災から10年前後で「首都直下地震」が起きて、20年前後で「南海地震」が起きることになる。


もちろん寒川氏はこれは9世紀の事例であって、まったく同じ道筋をたどるものではないと注意を促しているが、ちなみに9世紀の南海地震は、南海トラフが全体動いたとされる。いまでいう、東海地震、東南海地震、南海地震の3つが、同時に動いたという超巨大地震だ。



余談として、いま注目の富士山に目を向けてみると、貞観地震の5年前に富士山と阿蘇山が噴火している。


「さてこれらの予測、みなさんは信じますか?」




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