2013年6月27日木曜日

MOX燃料の危険性、プルサーマル計画のおろかさ

MOX燃料が高浜原発に到着したニュースが入ってきた。もう福島事故以来、何度も語らえたきたことだが、今一度のその危険性について、確認する。


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(共同通信)


 関西電力高浜原発に到着したMOX燃料輸送船=27日午前6時53分、福井県高浜町

高浜原発にMOX到着 福島事故後初、3号機用 


 関西電力高浜原発3号機(福井県高浜町)向けにフランスで製造されたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を積んだ輸送船が27日、同原発に到着した。東京電力福島第1原発事故後、海外で製造されたMOX燃料が国内の原発に輸送されるのは初めて。

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(ウィキペディア)

MOX燃料(モックスねんりょう)とは混合酸化物燃料の略称であり、原子炉の使用済み核燃料中に1%程度含まれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウム(PuO2)と二酸化ウラン(UO2)とを混ぜてプルトニウム濃度を4~9%に高めたものである。

主として高速増殖炉の燃料に用いられるが、既存の軽水炉用燃料ペレットと同一の形状に加工し、核設計を行ったうえで適正な位置に配置することにより、軽水炉のウラン燃料の代替として用いることができる。これをプルサーマル利用と呼ぶ。


MOXとは(Mixed OXide)の頭文字を採ったものである。

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①MOX燃料の毒性

燃料に含まれるプルトニウムはウランの10万倍とされる強いアルファ線を発する。肺などに入ると長期間にわたって内部被ばくする。


また、MOX燃料はウラン燃料より核分裂反応が弱く、制御棒の効きも悪くなり、使用済み核燃料は、放射能と発熱量はウラン燃料の2倍、中性子の放出量は10倍以上になる。もしプルサーマル計画が実施された原発で事故が起きれば、毒性の強いプルトニウムが多いために、放射能による汚染地域はウラン燃料だけの場合より2倍に拡大する。


MOX燃料はウラン燃料に比べて強い放射能を帯びているので、燃料の加工段階や移送の段階でも被曝の危険が大きくなる。


②使用済み燃料の保管の問題

プルトニウムの燃料を燃やすと、「超ウラン元素」と呼んでいる特別に寿命の長い放射性物質が生じる。


自然界にある一番重たい元素はウランだが、それより重たい元素のことで、プルトニウムも超ウランのひとつで、キューリウムなどの原子核が使用済み燃料の中に溜まってきてしまう。

それは寿命が長いうえ取り扱いが大変厄介なもので、再処理をするにしても、ガラス固化にするにしても、今までやってきたような時間の長さでは到底できず、何十年も、はじめは原発施設の中で冷やしておかなければならない。

一部の研究では、プールなどで100年単位のスケールで、冷やさなければ、放射線は下がらないともいわれてもいる代物。






③プルトニウムの核兵器利用

プルトニウムは元々、原爆の材料。いわば、プルトニウムの保存を着々と続けている日本は潜在的核保有国となり、長崎型原爆を約4000発分(45トン)を保有しているといわれている。

しかし、これでは世界は許してくれず、平和利用を標榜するためにも、せっせと、プルサーマル、つまり、MOX燃料を燃やそうという動きをみせている。それが、今回の「MOX燃料到着」につながっている。

破綻している「プルサーマル計画」をごまかすために、高い金をだして、イギリスやフランスでMOX燃料を作ってもらったあげく、国内で使用することなし、危険なプルトニウムを山積みにしている状態になっているわけだ。

以上、これだけ並べれば、MOX燃料を使った原発の再稼動を目指す、電力会社のおろかさがどなたにもご理解できると思うのだが、それでも必要だといえますか?


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