2013年7月11日木曜日

びっくり仰天!宝永の南海地震で、大阪に犠牲者は2万人超!!

地味な扱いだが、防災を知るものにとってはびっくり仰天のニュースが入ってきた。

なんと、宝永の南海地震で犠牲になった大阪の人は、2万人を超えることが、ある学者の研究でわかったというのだ。


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宝永地震「大坂の死者2万1千人超」 通説上回る


2013/7/9 19:57

 江戸時代中期の1707年に発生した宝永地震(マグニチュード8.6)で、大坂(現・大阪)市中の津波などの死者は2万1千人を超えたとする記録が残っていたことが9日、分かった。矢田俊文新潟大教授(中世災害史)が尾張徳川家に伝わる文書で確認した。

 有史で最大級の南海トラフ地震だが、被害実数が分かる史料は少なく、大坂の死者は数千~1万人、全国で計2万人との推計が通説だった。地震直後に尾張藩士が幕府の報告書を写したもので信頼性が高く、宝永地震の被害見直しを迫る史料となりそうだ。

 「天下の台所」と呼ばれ、物流拠点として栄えた大坂の人口は当時約35万人。死亡率は6%に達し全国最多とみられる。

 尾張徳川家は将軍家に次ぐ御三家筆頭で、代々、尾張藩(愛知県など)の藩主を務めた。矢田教授は藩士が17~18世紀に幕府の動静や事件、災害を記録した「朝林」を調べた。

 朝林によると、地震6日後の大坂は「3537の家がつぶれ、5351人が圧死、1万6371人が(津波で)溺死」。文末に「公儀御帳面之写のよし」とあり、大坂町奉行から幕府に届いた報告書を写したものと分かった。

 当時の幕府の公式記録は火災などで大半が失われ、将軍徳川綱吉の側近・柳沢吉保の公用日記には地震翌日の日付で「大坂は建物被害900軒、死者260人」と記されているが、その後の記述は見つかっていない。

 一方、別の尾張藩士の日記「鸚鵡籠中記(おうむろうちゅうき)」には「地震から6日後の幕府の評定(会議)では死者2万人」とあり、他にも大坂で1万人以上が死亡したとの史料も残っていたが、東日本大震災が起きるまでは研究者に注目されていなかった。

 矢田教授は「大震災を受け、史料を再検討した。宝永地震では今の大阪市中心部の大半が浸水し、多くの橋が落ちた。朝林の記述は現実的だ。将来の防災に生かしてほしい」と話している。〔共同〕
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このニュースの何が驚きかというと、その犠牲者の数。防災の専門家の間では、だいたい、5000~6000人くらいではないかといわれていただだけに、その数倍にもなる2万1000人にも上ることが立証されたからだ。


記事中にもあるが、当時の大阪の人口が35万人であることからすると、死亡率が6%になる。


現在の大阪市の人口が約260万人に、市外からの流入者を含める昼間の353万人。単純に計算すれば、犠牲者の数はそれぞれ15万6000人と、21万2000人となる。


次の南海地震は、宝永型と同じ東海、東南海、南海の3つ同時か、連続して起きる可能性が高いといわれている。


単純に現在に当てはめれば、大阪だけで最悪、20万人を超える人が死ぬ可能性があるということになる。


反論する意見としては、「江戸時代に比べ現代では、建物構造を含め、かなり強靭化しているのだから、そんなに犠牲にはならないだとろう」とみる向きもあるだろう一方で、さらに多く見積もる意見もある。


反対に現代の方が、都市構造が高層化、複雑化しているだけに、防災面からは弱いとされる箇所が多いことも事実だ。



たとえば、地下街。江戸時代にはなかったものだが、津波で浸水すると、大きな被害がでる。ましては、全国でも有数の長さ誇る、大阪の地下街は地下深く網の目のように広がっており、そこに津波が押し寄せれば、悲惨な結果となる。


また、高層ビルの被害も未知数だ。新たに研究が進んでいる長周期地震動による揺れは高層ビルのような大型の建物に深刻な影響を及ぼす。


ビルは幅数メートルにも揺れることが予測されていて、耐震化の進むビル自体は残るものの、中にいる人間は、まるで、シェーカーの中の氷のように、粉々にされる可能性があるのだ。


また、阪神大震災のように高速道路は落下し、湾岸部の石油タンクは爆発し、鉄道は脱線するなど、江戸時代には考えられなかった被害が続出する。


これは、なにも大阪だけに限った話ではない。


太平洋ベルト地帯を中心に、繁栄してきた日本にとって、都市部はほぼ、この地域に集中している。


つまり名古屋をはじめ、岡山、広島、山口・・・などすべての中核都市が、次の南海地震では、その被害の対象になりうるわけだ。


次の南海地震の政府の被害想定は32万人。今回確認された大阪の被害者数から考えると、一桁違い犠牲者の数も考えられる。


さらに、忘れてはいけないことは、先の政府の専門調査会による被害想定では、原発被害についてはまったく、考慮に入れられていないことだ。


もし、福島のように、どこかの原発から放射能が漏れ出すするような被害がでれば、まさに「阿鼻叫喚」の状況となる。


もう「備えあれば憂いなし」などのん気にいっている場合ではない。

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