2013年7月23日火曜日

地震で配管がグチャグチャ!津波の前に原発が破壊されていた可能性。

私としたことが、選挙取材に没頭してしまって、原発についての重要なスクープを見逃していた。


もうご存知の方も、多いかとは思うが、うわさのスクープは朝日新聞の7月19日付けの朝刊。例の「プロメテウスの罠」の記事だ。

まずは、ご存知でない方もおられると思うので、話題の記事をご一読。


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2011年3月11日、福島第一原発の1~4号機がある福島県大熊町の昼下がり。塾教師の木幡(こわた)ますみ(57)は町内の喫茶店で椎名篤子(しいなあつこ)(58)ら友だち4人とコーヒーを飲んでいた。 のちに考えると、あと数分で大震災が起きるというころだった。ますみは何か胸騒ぎを感じ、こんなことを口にした。

 「原発に何かあったら、もうこの町には住めないよね」

 「そうだよね」と返事が返って少ししたとき、揺れが始まった。午後2時46分だった。

 喫茶店の窓ガラスはうねるように波打ち、ガシャガシャと割れた。天井が崩れ、客の周りに落ちた。

 揺れがおさまった後、ますみは急いで自宅に戻った。タンスが倒れていた程度で、家屋にそれほど大きな被害はなかった。

 役場に向かった。夫の仁(じん)(62)が町議会議員を務めていて、ちょうど議会の委員会に出ていた。

 「お父さん、町内が大丈夫か見に行こう」。2人で町に出た。

 午後3時半ごろだった。

 役場近くのコンビニに行くと、異様な光景に出くわした。

 第一原発の方向からざわざわと、作業員の制服を着た人たちが早足で歩いてくる。制服の色は企業ごとにまちまちだったが、頭髪のせいか全体的に黒っぽくみえた。

 「アリの大群のようだ」。ますみはそう思った。

 その大群が、続々とコンビニに入っていく。停電してレジが使えず、店員が電卓で計算していた。それを尻目に、商品をてんでに持ち去っていく。

 「あれえお父さん、みんな勝手に持っていっちゃうよ!」

 ますみは仁に叫んだ。

 作業員の中に、ますみの塾の教え子が何人かいた。

 「どうしたの、何があったの?」

 一人が叫んだ。

 「先生、逃げろ! ここはもう駄目だ。配管がムチャクチャだ」

 まだ津波が来る前だ。それでも彼らは原発から逃げはじめていた。

 当時、第一原発で働く大熊町民は、人口の1割、約1100人いた。(渡辺周)


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何がスクープ化というと、上記の記事でオレンジの色で大文字にしているところだ。


これは、津波が来る前に、原発の施設がすでに壊れていたことを示す重要な証言で、これまで国や東電側が主張してきた説明を覆す証拠になるからだ。


「福島第一原発の放射能漏れは、あくまでも津波による原子炉の破壊によるもので、地震の揺れによるものではない」


このように東電が主張することで、日本にある原発は地震の揺れには強いという「神話」をいまもって、原発をもつ電力会社は保持してきた。


言い換えると、現在進められている全国の原発の再稼動についての重要な根拠にもなっている。


つまり、地震の揺れによる原発の破壊が証明されれば、いま止まっている原発の施設の根本的な見直しがさらに必要となり、早期の再稼動は無理になる。


それゆえに、東電は一貫して、地震の揺れによる原発施設の破壊については否定の姿勢を強くみせている。







昨年2月には、国会の事故調査委員会から、こ福島第1原発1号機の非常用復水器の現場調査を申し入れられた際に、実際には照明などが設置され一定の明るさがあったにもかかわらず、「建屋カバーが設置されており、暗い」など虚偽の説明をした結果、調査が妨害される信じがたいトラブルがあった。


東電広報部は「担当者が状況を誤認していた。意図的に虚偽の説明をするつもりはなかった」としているが、事故の真相を隠そうする意図がみえみえで、事故調は「調査妨害だ」と東電側の姿勢を強く非難した。


ただ、今回の朝日の記事は、地震に揺れによる配管の破壊について、詳細な記述はなく、どこまで認識して書いたのかは不明である。この点について、今後の報道が期待される。

2 件のコメント:

  1.  普通に考えても、それは”真実”だと私は思います。
     かつて「チェルノブイリ原発事故」があって、それ以来、私は「原発神話」など一切信じてはいませんでした。丁度、長男が幼稚園の頃でした。「放射性物質」が大気に漂って日本にも到達するのではないのか!?って真剣にそう思いました。
     それが「3・11」で「福島第一原発事故」に!何と言うことでしょう…この日本で!その時すでに、「原発神話」など完全に崩壊してしまったのですね。多くの国民も、その事実をしっかりと頭に畳み込まなければなりません。
     「津波」が原因は、電力会社の利益主義一辺倒によるまったくの詭弁。どんなに強度な耐震設計を施しても、最近の竜巻然りで、大自然の「猛威(エネルギー)」に優る技術など、未だ人類は持ちえていませんし、仮に持ったとしても、建設費は運用費を遥かに上回り採算性は全く見合わないでしょう。
     「福島第一原発」は地震で施設崩壊した以外の何物でもありません。私は、当日のニュース報道を観ていて、既にそう確信していました。原発作業者の発言に嘘の微塵も無いと信じております。
     月日が流れ一昨日、長男に男の子が生まれました。赤ちゃんの、とても「小さな手」を見ながら、私は「核」の無い日本、「核」の無い世界にならなければ、人類は「滅亡」の一途を辿るだけだと心底そう思いました。

     「脱原発!」は今の大人たちが、真剣に日本の将来ある子供たちの為を思い、「責任」を取るべき最も大切な行為の一つだと思っています。

     先日、Twitterでのjojoさんのリフォローに感謝しまして、今日はこちらにコメントさせて頂きました。
     ラジオはネットで知り、番組が終わるまで一年余り聴いておりました。今後のご活躍にも期待しております!そして私は、ひとりでも出来る「脱原発!」を邁進して参ります。(hagi)

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  2. 安倍政権は自己に都合の良い神話をいろいろと捏造し、国民を煙に巻いて嘘を臆面もなく蔓延らせています。悲しい事ですが原発立地の14選挙区で自民が11勝しました。選挙に都合の悪い集団的自衛権、沖縄辺野古軍事基地、原発・エネルギーに関する争点は苞かむりし、アベノミクスの継続で庶民の生活は良くなると詐欺まがいの経済神話で選挙を切り抜けました。安倍自民は選挙で全て洗礼を受けたと強弁してより一層原発再稼働にテコ入れ、邁進するでしょう。沖縄県民の平和を愛する保革連合の主権在民の闘いに学び、孫・子の為にも原発廃棄の闘いを粘り強く団結して続けましょう。

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